メインアーティスト:小林三男

“むかしばなし“とは…遠い昔から人々によって語り継がれてきたお話ですが、今も昔も生きていく上で大切なことは変わりません。

たとえば「豆つぶころころ」というお話があります。土間の穴にころころと転がり落ちたたった一粒の豆を必死に追いかけるおじいさんのお話です。今の世の中、一粒の豆など誰も見向きもしません。でも、たった一粒の豆も畑で育てれば、一粒が百粒になり、百粒が万粒になり、やがて畑いっぱいの収穫が得られます。おじいさんは、たった一粒の豆も“もったいない” “大切にしなければ”と必死に追いかけたのです。

一粒の豆を大切に扱う心があれば、地球のあらゆる資源を大切に扱うようになり、自然破壊も防ぎ、豊かな自然の再現につながるのではないでしょうか。昔話には”子ども達が生きていく上で大切なこと”がたくさん語られています。この昔話を、色々な手法を使って、そして明るく楽しく、今の子供達に伝えていくことこそが、このプロジェクトの使命だと考えています。


小林三男(こばやしみつお)
1945年長野県生まれ。
手塚治虫の虫プロダクションで「鉄腕アトム」「ジャングル大帝「リボンの騎士」など数多くの作品づくりに参画。
現在は「むかしばなしのおへや」を監修、墨を使った風墨画アーティストとしても参画している。
フランスなどを含む国内外で個展や風墨画教室を開催。

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